なぜCT検査で体重を測るのか?

なぜCT検査で体重を測るのか?

体重計

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体重を測定することで使用する造影剤の量を適切に決定できるからです。

 

造影剤を使わない検査は体重を測定しませんが、造影剤を使う検査では体重を測ります。

造影剤とは簡単に言えば病変の部分や状態をわかりやすくするためのものです。

造影剤の話になると必ず出てくるTECを図1に示した。

体重の変化によるTEC

 

図1 体重によるTECの変化

出典:MDCT至適造影法を語る会記録集

TEC(time enhancement curve)は時間造影効果曲線と呼ばれるもので、図1より腹部大動脈にROI(対象領域:region of interest)を設定して、時間を追って、CT値を測定している。

グラフからヨード量を変えずに注入すると体重が軽くなるほどCT値が上昇する。

また、体重が変化してもピークの位置は変化しない。

臨床において再現性を考える場合、被験者間の比較および経時的変化の観察などがあり、造影効果を安定させる必要がある。

再現性とは要因や要素をそろえれば再び同じ事象が起こる事です。

人は違っても同じ病変であるとき、TECが異なることによって、同じ病変に見えない画像はよくない。

また、同一人物で造影剤を用いて経過観察をする際に、TECが異なれば、病変が変化していないにも関わらず、変化したような画像を得るのはよくない。

グラフは動態ファントムによって計測されていると思われるが、実際は人によって心機能や血管容積が異なり、体重を測定しても、エンハンスメント(造影効果)にばらつき生じると考えられるが、そのばらつき因子の一つをなくすことは重要である。

 

参考文献

高木卓()XCT撮影における標準化~GALACTIC(改定2)p133日本放射線技術学会出版委員会,2016

小暮陽介,小川正人,荻原芳広:これだけは習得しようCT検査診‐診療放射線技師のために.p96PILAR PRESSピラールプレス,2015

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